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2014-08-11 13:51:00

さて、今日は少しだけお盆についてのお話。もうお盆休みに入っている方もいらっしゃれば、暦通り13日からと言う方もいらっしゃることでしょうね。

お盆の正式名称は[盂蘭盆会・うらぼんえ]と言います。先祖の精霊を迎え追善の供養をする期間を「お盆」と呼びます。盂蘭盆の習慣は、日本人の死後観や祖先崇拝の民間信仰の中心的な行事として古くから行われてきました。
盆と正月と古い人はよく言います。楽しみごとの多い現代と違い、昔は正月とお盆は都市部でも農村部でも単調な生活の中で一年のうちの二大行事でした。正月のほうは氏神を中心に現世的な福寿を祝い、盆には先祖や死者の安寧を祀るということが儀式の基礎となっていますが、ともに、祖先と交流し、家族や親類縁者と食を共にする、すなわち普段の仕事からはなれ自分の元々の姿に立ち戻る特別な期間でもありました。盆休みはそのための休日、この時期の各地の開放的な行事は多くお盆に関係しています。


13日は迎え盆と呼ばれます。お墓が近所の場合、夕方墓参りに行きお墓をきれいに掃除してから、墓前でおがらに火を焚いてお灯明に移し、花を供え線香をあげます。合掌しているうちに霊はお灯明に移ります。その火が消えないように盆提灯で家まで持ち帰り、盆棚のお灯明に移します。これで無事到着です。まずは、と迎え団子(落ち着きの団子)とお茶を差し上げます。お墓が遠くにあって灯が持ち帰れないというお宅が今では大半です。玄関先やベランダでお皿の上でおがらに火を焚いても結構です。お墓が近くにあっても墓を経由しないで直接玄関で迎える方法が大半のようで、どこから霊が帰るかについては様々な意見があります。

そして16日は送り盆です。最近では、15日を送り日とする家も多くあります。この日も夕方。お墓で迎えた家は同じ要領で、また盆提灯で送ります。線香、仏花、茄子キュウリの乗り物、道中のお弁当やお土産にする盛団子とおはぎ、墓地の後始末を考えるとその程度でいいでしょう。おがらを焚いて静かに見送ります。戸口で迎えた家もまた同じところでおがらを焚いて見送ります。

精霊の往復の乗り物として、キュウリの馬となすの牛をおがらで足を付けて作ります。これには、来るときは馬に乗って早く来てください、帰りは牛に乗ってゆっくりと、という願いがあるそうです。つかのま帰ってきた死者がまた彼岸へ去っていきます。故人への思いが再びつのる、盆送りはお盆のクライマックスです。八月旧盆になりますが、ご存じの京都の大文字焼や長崎の精霊流しは、見ていて胸が熱くなりますね。未練があってもどうしてもこの日に送らなければなりません。地獄の門が閉まるといわれます。

このようなお盆の風習・行事は、地域によっても異なります。ですが、日本独自の文化に触れ、自分のルーツに思いを馳せる時間をこのお盆に持つことも大切なのではないでしょうか。